2019年7月6日 (土)
五条にしかわ歯科クリニックの西川です。
私が歯科医師になって、15年くらいになります。
歯科医師になりたての頃って、日本でもインプラントが普及しつつある時代だったと記憶しています。
そこからの数年は、猫も杓子もインプラントで、どの商業誌を見てもインプラントの特集が組まれていました。
そのインプラントバブルも、5年ほど前に落ち着きました。インプラント専門医がいる医院でも、ピークの頃と比べるとかなり減った、というところも多いです。もちろん、そうではない医院もありますが。
ちなみに、『インプラント治療をすると儲かる!!』と思っている人は多いのではないでしょうか。実際には、①その治療ををするための準備 ②手術(治療)の時間 ③器具、器材の費用 を考えると、実はそんなに手元に残るわけではありません(涙)。治療費は大きいけど、いろいろな経費で出ていく(+管理が大変)ので、正直そんなに、という感じです。
ここ最近のトレンドは、『歯の保存』と『デジタル歯科』でしょうか。
マイクロスコープ(顕微鏡)、歯科用CT、MTAセメントなど、歯を残すためのアイテムが充実した結果、すぐに抜歯してインプラントが減ってきているのではないでしょうか。もちろん、このトレンドもほかの業種と同様で、企業が作り出している流行なので、何とも言えませんが。何はともあれ、歯を抜歯せずになんとかできる!!可能性が高くなることはいいことですね。
デジタルスキャナーも、歯科医療を大きく変えようとしています。来年度から保険導入することもほぼ決定なようです。すごい時代になってきました。
医療は、まず第一に患者さんの利益がないといけません。科学の進歩が正しい医療に導いてくれるのならば、医療従事者はそれについていかなければいけませんね。マジ大変・・・
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