2020年4月5日 (日)
こんにちは!近澤です^_^
今日は歯周病のお話です。
先日、上の前歯がグラグラして、腫れていると来院された患者様がいました。
レントゲンで確認したところ、骨がほとんどなく大きな塊の歯石がついていました。
歯周病検査でも、歯周ポケット6ミリ、出血あり。
噛み合わせも、前歯に負担がかかっている歯並び、噛み合わせでした。
これ以上歯周病を進行させないためにも、歯周病の治療が必要です。
歯周病治療しても、失った骨は取り戻せないので、これ以上悪くならないようにしなければなりません。
しかし、その患者様は数十年間喫煙されていました。
当院では、喫煙されてる患者様には積極的に歯周病治療を実施していません。
理由は予後が悪いからです。
①タバコに含まれるニコチンは歯ぐきの血流を悪くし、歯ぐきに十分な酸素や栄養を行き渡らせなくする
②歯ぐきの抵抗力が弱い
細菌と戦う白血球が半減し、免疫力が低下する
③唾液の分泌が抑えられてしまうので、歯石やプラークがつきやすい
禁煙出来なければ、積極的に歯周病治療はできないことを説明しました。
患者様も禁煙は難しいので、最低限の歯周病治療(歯ぐきの上の歯石を除去する)を希望されました。
最低限の歯周病治療を終えて、数日後むし歯の治療で来院されました。
タバコを辞めたので、歯周病治療をもっとしたい!これ以上歯が悪くなるのは嫌だ!とおっしゃっていました。
その患者様は現在、歯周病治療のために通院されていますが、モチベーションも高くなり、セルフケアも向上しました。
ご自身のお口に関心を持ち、今まで喫煙していたことを後悔していました。
前の歯科医院でも定期検診を3カ月に1回行っていたのに、こんなに詳しく説明されたことがなかった。とおっしゃっていました。
患者様に無理矢理禁煙をすすめませんが、喫煙を続けていくリスクと今後の口腔内を予測してお伝えはします。
それを説明した上で、禁煙して積極的に歯周病治療をするか、しないか決めてもらいます。
タバコと歯周病について詳しく聞きたい方はお声がけください♪(´ε` )
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