2017年12月25日 (月)
五条にしかわ歯科クリニックの西川です。
師走でごわす。これ、勤務医時代を含め、7年連続でブログで書いています。
で、テーマですが、書き始めたら長くなりそうなお題です。手短に。
患者さんに治療のコンサルテーションをするときに、必ずと言っていいくらいこの話をします。
健康保険で適用される銀歯ですが、正式名称(おそらく)は『金銀パラジウム合金』というものです。
銀を主体として、パラジウム、銅、白金、亜鉛、スズなど、いろんな金属を混ぜてできている『合金』です。
いつから保険適用になったかは知りませんが、おそらく数十年前でしょう。
正直、時代遅れのモノになってしまいました。
むかしはこれでもよかったと思うんですね。他にいい材料がなかったのだから。
でも、いまはもっといい材料がたくさんあります。
本来人の歯は白に近い色です。銀の歯は、どう考えても違和感があります。
『接着』を考えたとき、金銀パラジウム合金では理工学的に難しい部分がたくさんあります。
歯に近い硬さでないと、被せものが入っている歯か噛み合っている歯が痛んできます。
型どりの材料が精密だと、出来上がってくる石こう模型も精密になります。
なにより、時間をかけて1本の歯(被せ物)を作ることは非常に大切です。
当院では、セラミックの被せ物を作る技工士さんは、京都でもトップクラスの方です。チョーうまいです。
言い訳ができないくらい上手です。
自信をもって、おススメできる被せものを作製していただいています。
国保も社保もお金に余裕があるところは少ないと思います。
保険での歯科治療の材料や設計が、時代に追いつくことは考えにくいです。
患者さんの歯を守るのは、最終的には患者さん自身です。
自分にとって、何が大切かを考えて治療を受けていただければと考えています。
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