2020年1月28日 (火)
五条にしかわ歯科クリニックの西川です。
ご無沙汰しております。
今回は、口腔内で使用されている金属について。
被せ物(いわゆる銀歯)は、『金銀パラジウム合金』と呼ばれる金属です。
成分の内訳としては、
金 12%
パラジウム 20%
銀 50%
銅 16%
その他 2% (亜鉛 インジウム イリジウム等)
です。
この中のパラジウムは、自動車の部品や宝飾品などにも使われます。
需要が高く、いわゆる『レアメタル』とよばれています。
日本ではほとんど採掘できないため、海外からの輸入で賄っています。
世界中で採掘できるパラジウムのうち、殆どが南アフリカとロシアで採掘されます。
今回の金銀パラジウム合金の高騰は、イランとアメリカの情勢悪化が原因といわれています。
しかし、それだけではなく、保険治療で使える金属ではなくなった(もうそんなに採れません)ということではないでしょうか。
当院でも、どう対処するかを検討中です。
4月の保険改定が思うような対策ではなかった場合、大臼歯に関しては、ハイブリッドレジンなどを使用する可能性が高いと思います。前歯から数えて5番目までは、メタルフリーで治療が可能です。奥の2本は自費診療のみになるかもしれません。
来週には改定の内容が分かると思います。ドキドキですな~
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