2017年10月4日 (水)
五条にしかわ歯科クリニックの西川です。
前回は迷子になっている文章でしたが、今回も書きます。
前回虫歯治療に関してすこし書かせてもらいました。
治療の中では、セラミックの被せものなど見てわかりやすい物が目立ちますが、実際は覆髄(歯の神経を保護する治療)や根管治療(神経の治療)の方がもっと大切です。
福岡県で開業されている下川先生(すごく有名な先生です)が仰っていた言葉に、「根管治療は歯科の良心である」というのがあります。どういうことかといいますと、根管治療のような目に見えない(+時間がかかる、ランニングコストも悪い)治療をしっかりと行うことが大切であり、それが患者様を思う気持でもあるということです。
保険治療の中で根管治療を行うと、海外の平均のおよそ10分の1ほどです。日本では5,000円くらいですが、海外では5万円以上かかります。その中でも、保険で真面目に治療行っている先生も沢山おられます。しかし、残念ながら国には認めてもらえない不採算分野の治療になってしまっているのが現状です。
「保険で安く治せるから神経取ってもいいわ」みたいな考えを持っている方も多くいます。しかし、本当はその何倍も治療費のかかる治療であり、本来なら避けられるはずの治療を安直に行ってしまっています。←これは医療従事者側も一緒です!!
保険診療の功罪であり、現代の医療とはかけ離れてしまっているということを、お互いがよく考えて、最も良い判断は何かを詰めていかなければならないと私は考えています。
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