2017年9月27日 (水)
五条にしかわ歯科クリニックの西川です。
前回の続きになります。
保険治療の場合、決められたルールがあります。
まず検査をし、問題はあるのか、また何が問題なのか調べていきます。なので、レントゲン写真や虫歯チェック、歯周病検査などは必須です。たまに「レントゲンは必要ない」という患者様もおられますが、その場合は治療をお断りすることもあります。だって診断ができないので、治療もできませんから。
治療計画を立て、次に行うことは歯周病治療です。なぜ歯周病治療を先に行うのか?腫れている歯ぐきがあると、詰め物や被せ物の方どりが精密にできなくなります。なので、まず歯ぐきの腫れや歯に付いた汚れ(歯垢)を取り除きます。成人の方で歯周病の問題がない方はほぼゼロです。世界で最も感染者の多い感染症ですから。
で、晴れてキレイな歯肉と歯になったら、虫歯の治療にとりかかります。虫歯が何本あるか、どの程度の虫歯なのかによって順番は変わるかもしれませんが、大体は小さな虫歯から治療を進めていきます。大まかに分けて、神経の処置が必要な虫歯と、必要ではない虫歯に分けられます。レジン(白い詰め物)か被せものか、神経の処置も行う先生の方針によって様々です。「絶対に神経を取りたくない!!」という方は、そのような方針で治療している先生のところで治療を進めた方が良いですね。抜歯と同じで、神経も取ってしまうと元には絶対に戻りません。今はMTAセメントなどの良い材料がたくさんあるので、いろいろ調べて治療を受けられた方が良いと思います。『合う、合わない』は絶対にあります。もちろん、どの先生も、患者様の事を考えてベストの治療は行いますが、それが必ずしも患者様の希望と合致するとは限りません。
ここまでの歯周病治療と虫歯治療のなかにも、保険治療と保険外治療があります。先ほど挙げたMTAセメントを保険治療で使用する先生は、ほとんどいないと思います。なぜなら、保険で使うと赤字になるからです。
医療は、医学(という学問)でありサービス業であり商売でもあります。利益を出さないとダメなので、使いたくても使えないというのが本音だと思います。
口の中だけ、と考えずに体全体の健康を向上する、もしくは維持することを考えた医療サービスを受ける。これは今現在がどうこうではなく、将来への投資だと私は考えていますし、それを患者様に知ってもらいたくて話をします。
話がへたくそなので、あまり伝わっていないかもしれませんが(涙)、みんながハッピーになれる方法を考えているわけです。
話がうろうろしましたが、次回も保険と保険外について書こうと思います。
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