2017年8月9日 (水)
五条にしかわ歯科クリニックの西川です。
先日小学生くらいのお子さんが急患で来られました。
「友達と遊んでいて、ぶつかって歯を打った。歯が変色している」とのことでした。
お口の中を診ると、たしかに1本だけ変色しています。
では、このとき我々するべきことは?
①歯がどのくらいグラグラしているかみる
②隣の歯と比べて位置がおかしくないかみる
③歯が欠けていないかみる
④歯ぐきの損傷具合をみる
⑤レントゲンを撮って、中の状態を確認する
まあだいたいこの5つの項目を検査します。
①が強くて噛めない場合は、ワイヤーなどで固定します。
で、②があきらかにおかしい場合は、亜脱臼しているので元の位置に戻します(外傷が起きてからあまり時間が経っていない場合)。整復固定っていうものです。
③の場合、神経が細菌感染する可能性があります。痛みなどの経過をみて、修復処置を行います。
で、変色ですが、①~⑤が特に問題ない場合は「放置」です。
一時的に脳震盪のような状態に陥っているので、血管がうっ血して変色することがあります。
ただ、神経や血管が切れたりしていないのであれば、自然と元の色に戻ります。これホント。
大体4~6ヶ月くらい経過みて、変色が元に戻らない場合は神経の治療へ。
大体の場合が元に戻るので、2~3か月ごとにレントゲンや口腔内写真を撮影して経過観察していきます。
このとき、下にある永久歯に問題がないかも一緒にみていきます。
先程のお子さんは、「要経過観察」で、何も処置をしませんでした。おおよそ3か月ほどでだいぶ変色も治りました。これからも経過を診ていきます。
外傷直後ってすっごい焦ると思うのですが、まずは歯医者さんへ。意外と大きな処置なしで済むことが多いですよ。
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