2021年8月30日 (月)
こんばんは、松原です!
私たちのお口の中に棲む細菌の数は1000種類以上といわれています。
注意していても、ふとした拍子に簡単に感染してしまうものもあります。
今回は、むし歯の原因としてよく知られているミュータンス菌についてのお話です。
ミュータンス菌はレンサ球菌の仲間です。
ふだんはおとなしくしているのですが、砂糖を消費すると悪玉になり乳酸を出して歯を溶かしてしまいます。
ブドウ糖や果糖からは、ネバネバのグリコカリックスという多糖体を作れません。
しかし砂糖からはこの多糖体を作り出せるのです。
さらに多糖体はミュータンス菌が強固にくっつき合い、歯の表面にバイオフィルムという悪玉の細菌集団を作ります。
そして、このバイオフィルムは水や唾液に溶けない水不溶性グルカンです。
排水溝のぬめりのようなものです。
そのため、どんどん大集団となり、頑固に歯にへばりついてしまいます。
バイオフィルムはお家でのセルフケアでは除去が難しいやっかいな存在なのです。
その上、ミュータンス菌は多糖体を自身に蓄えることができます。
就寝中に砂糖の供給が途絶えると、その蓄えを使って乳酸を出し続け、むし歯作りに暗躍します。
今の時代、料理にも砂糖は欠かせない存在ですし美味しいお菓子もたくさんありますよね。
細菌に感染しないことも難しいです。
いつものお菓子をフルーツやおにぎりに置き換えてみる、食べたあとはしっかり歯磨きをする、などの工夫をすることはできます。
大切なのは細菌に悪さをさせないことです。
お家でのセルフケアはもちろん、定期的にプロによる機械を使ったクリーニングや検診で大切な歯を守りましょう✊🎵
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