2019年12月4日 (水)
五条にしかわ歯科クリニックの西川です。
当院に来院されている患者さんのなかには、20~30年以上前に治療をした歯が何も問題なく経過をたどっていることが度々あります。
保険治療の金属の被せ物の寿命は、およそ5年くらいといわれています。
日常生活に何の支障もなく、いたって普通の歯(被せ物)でも、なかで虫歯になっていることはよくあります。
「えっそうなん??」って聞かれることがよくあります。でも、実際にお口の中を精査すると、問題点はたくさん出てきます。それがミリ単位(めちゃくちゃデカい!)のものや、ミクロ単位(100分の1ミリ)のトラブルもあります。
材料がどうこうというのは、あくまで言い訳でしかないのであまり言いたくはありません。しかし、限られた材料で、限られた時間の中で治療をしないと、経営的に難しいという保険治療の限界がそこにあるのだと思います。
保険治療で被せ物を作製するとします。回数がだいたい2~3回かかります。利益としては、2000~3000円といったところでしょうか。昨今の、金属の高騰に改正がついていけず、歯科医院も歯科技工所もギリギリで経営していることも少なくありません。
昔は昔で、虫歯の洪水だった時代がありました。私の父も夜遅くまで診療をしていました。
流れ作業で治療をしていた先生も多かったと思います。
そんな中、20年以上無事故の治療をされた先生が存在したという驚きですよね。
そういう治療を見ると、自分が「経営的に~」とか「いやそれは保険では~」みたいなことを言っているのが恥ずかしくなることがあります。
歯科医師という仕事って、いろいろなところで、お手本というか、見本になるような治療に出会います。
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