クリニックブログ

社会保険歯科診療報酬点数

2019年9月18日 (水)

五条にしかわ歯科クリニックの西川です。

 

なぜかインフルエンザがこの時期に流行っているみたいです。皆様ご注意を!!

私はインフルエンザではなく、親知らずが痛み出しまして。左下の歯肉が変やな~って思っていたら、なんと40歳にして親知らずが出てこようとしているではありませんか!気になってフロスを通したりしてたら、案の定、腫れて痛み出しました。

俗にいう、『親知らずが痛い』というのは、実は親知らず周辺の歯肉が膿んでしまって痛みが出ているのです。歯自体はあんまり変わりはないわけです。急性発作というやつですね。

嫌な予感がしていたので、早い段階から抗生物質を服用していたおかげか、あまり大ごとにはなりませんでした。

 

で、タイトルです。毎年4月と10月ごろに保険点数の改定があります。4月の改定は、2年に1回マイナーチェンジ、4年に1回大きな変更があります。

今回の改定は、「初診料と再診料」、「被せ物などの補綴物」が変わりました。保険点数が下がることはあまりありません。なので、医療費が国の財政を圧迫するのですね。

初診料が237点(施設基準の届出をしている場合)から251点に変わりました。3割負担の患者さんの場合、約710円から750円に変わっています。負担額でいうと40円、でも支払基金からの診療報酬も含めると、140円も上がっています。

1か月で100人新規の患者さんが来院される医院もあるので、これはおおきな変化だと言えます。

 

次に被せ物などの補綴処置。これは、金属の価格が高騰しているので、毎年上がっています。保険診療で使用している金銀パラジウム合金は、すでに歯科用ゴールドと同等の価格になりつつあります。超レアメタルなので、おそらく数年後には保険診療からは消えるのではないかと思います。

歯科の世界では「メタルフリー」がどんどん進んでいます。セラミック修復やダイレクトボンディングが、これまでの修復治療の概念を変えています。

私も、なるべく金属を使わない治療を目指しています。正直、保険診療の報酬では金銀パラジウム合金のような高級金属は使用できない状況なので。

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これ30g入っているのですが、¥54,000とかなんです。グラム1,800円也。これを一つの被せ物を作るのに2グラムくらい使用します。私が歯科医師になった15年くらい前は、グラム800円とかでした。

すでに欧州では使用しなくなった金属の一つですが(金属アレルギーなどの問題もあって)、まだまだ日本では使用しなくてはならない金属です。

もう何十年も前に作られた歯科保険診療は、いわゆるガラパゴス化しています。そろそ変わんじゃねーかって言われてから久しいですが・・・早く世界基準に追いついてほしいですね。

 


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