2018年8月6日 (月)
こんにちは!
五条にしかわ歯科クリニックの宮下です!
前回、虫歯の歴史についてお話しましたが今回は入れ歯についてお話したいと思います。
現存する最古の入れ歯は1500年代に亡くなった尼僧のもので、木製だったそうです。
奥歯にすり減った跡が見られるので食事の時に使っていたのではと考えられます。
もともとは仏像を作られていた方が時代の流れとともに仏像の注文が減り、
入れ歯を主体に作り始めるようになっていったそうです。
その技術は徐々に精巧になってゆき、
【ロウで型を取る】
↓
【木を削り土台を作る】
↓
【前歯部に人の歯を糸で土台にくくりつける】
↓
【奥歯はよく噛めるように金属の釘を使用】
と、本格的なものへ…
徳川家康も入れ歯を使用していたと記録が残っていますし、日本人の入れ歯との付き合いの長さがうかがえます。
西洋でも入れ歯文化はありますが、実用的なものが考案されたのは1800年代に入ってから。
それまでは見た目を補う程度のものでしっかり噛んで使えるものではなかった為、貴族階級のお話にはなりますが肉粉砕器を使って潰して食事をしていたそうです。
今も昔も歯を失うと色々な苦労があるのがわかります。
自分の歯で美味しく食事をするためにも悪くなってからではなく、良い状態を維持し予防に努めたいなと改めて思います💪
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