虫歯治療 | 五条にしかわ歯科クリニック

Cavity treatment虫歯治療

■ そもそも虫歯はなぜできるの？

これまでは、細菌によって引き起こされる感染症と言われていました。しかし、いまは口腔内常在菌の環境変化などが由来で引き起こされる、非感染性の病気とされています。

虫歯はこの4つの原因が重なった時、進行します

細菌：虫歯菌の数、歯質：歯の虫歯に対する強さ、糖分：虫歯菌の餌・糖分の摂取量、時間：虫歯環境に置かれた時間

01細菌：虫歯菌の数
02歯質：歯の虫歯に対する強さ
03糖分：虫歯菌の餌である糖分の摂取量
04時間：虫歯環境におかれた時間

■ バイオフィルムについて

細菌が作り出すバイオフィルムは、むし歯発生の直接的な原因となります。
バイオフィルムは48時間経過すると成熟し、通常の歯磨きでは取りきれない汚れとなります。言い換えると、バイオフィルムさえ歯に付着していなければ、歯が溶けてムシ歯になることは、ほぼないと言えます。
細菌にバイオフィルムを作り出させず、健全な状態を維持するためには、適切な歯磨きやフッ素入り歯磨き粉、フロスの使用が不可欠です。

細菌が作り出すバイオフィルムは、抗菌剤などを中に入らせません。

■ むし歯の削らない治療とは？

患者さん自身がむし歯のコントロールのためにとる行動

⇒ 毎日のセルフケア

歯科医院で、歯科衛生士が患者さんに行う指導や処置

⇒ 専門的な知識と、予防処置（プロの清掃やフッ素塗布など）

フッ素

＊フッ化物は、①再石灰化の促進、②脱灰の抑制、③結晶性の改善、④細菌の代謝を阻害　の効果がある
＊過剰摂取すると、中毒を起こすことがある
＊脱灰している部位に、低濃度のフッ素が持続的に存在することが大切
＊歯磨き後の洗口は、一度だけ、軽くゆすぐ程度でOK

当院でできる虫歯予防サポート　フッ素塗布

■ 各々のステージでの考え方

C０、C１

初期むし歯

フッ素塗布、経過観察、適切な歯磨き指導
定期的なレントゲンと虫歯チェック

C２

進行（の可能性が高い）むし歯

コンポジットレジン修復、インレーやクラウンなどの被せ物での修復

C３

神経の治療が必要になります

根管治療　歯髄温存療法など

ラバーダム防湿について

ゴム製のシートをお口の上から被せ、治療する歯とその前後の歯のみお口の外に出し、治療していきます。ラバーダム・アイソレーション（分離・独立）とも言います。
歯の神経の治療や、詰め物の治療をする時などは、ラバーダムが必要となることが多いです。

メリット

唾液や血液などの感染性の体液を排除できる
薬液などを使用するときも、歯の外へ漏れる心配がほとんどない
上記の心配がないので、その歯に対して集中して治療を行える
長時間における治療時も、多少お口を閉じることができる

デメリット

唾液が溜まってしんどくなることがある（『排唾管という管を使用することで溜まった唾液を吸うことができます』）
クランプという、ラバーダムを固定する器材が歯ぐきに当たって痛むことがある
顎関節症のようなお口が空けにくい方は、やはり少ししんどい

緑色の矢印が、『ラバーダムクランプ』という、青色のゴムのシートを固定しているものです。
オレンジの矢印が、実際に治療を行っている歯です。
今回はレジンという白い詰め物を、むし歯を取って穴が開いている部位（赤丸の部分）に詰めるという治療です。

治療前

治療後

注意事項

ラバーダム防湿は、すべての患者様・すべての症例で行うことはありません。「全ての治療でラバーダム防湿を行って欲しい！」と言われたことがありますが、特に保険治療に関しては確約できるものではありません。保険外の詰め物（ダイレクトボンディング）でも、歯の生え方や形によっては、他のもので代用することがあります。